スプーン作りと言えばフックナイフ、そこで早速 Frost Mora 162 を買ってきた。
ちなみに、このタイプのナイフは色々な呼ばれ方をする。
フックナイフ(Hook Knife)
クルック・ナイフ(Crook Knife)
スプーン・ナイフ(Spoon knife)
そしてややこしいがこれ、クルックド・ナイフ(Crooked Knife)
ベント・ナイフ(Bent knife)とも呼ばれる物で、画像を見ても違いが解り悪いと思うが、まったくの別物。用途と作りが違うのでマゼコゼにならないように。
モラのフックナイフの話に戻るが、パッケージから取り出してびっくり!切れない・・・まったく切れない。木を削るどころか紙すら切れない。
どうも出荷後の錆を防ぐため、表面にナイロン系樹脂膜をつけてあるようだ。このため、刃は付いているのだが、コーティングが付いて切れなくなっている。仕方が無いので箱だしでいきなり#6000の砥石と革砥の登場、何とか切れるようにする。
やっと使える状態になったので、早速スプーン作業・・・ナイフデカスギ・・・ コーヒー豆の計量スプーンといえば親指大で深さが必要。このフックナイフではデカスギル。
どうした物かと思案の末、行き着いたのが…>小さいの作ってしまえ!って事で、最近出番のまったく無くなった『しらがき・小刀』の登場。↓
これをベルトグラインダーで整形しなおし→刃付け→大火レンガ4個で簡易炉+ハンドバーナーで過熱→曲げ→焼入れ→焼き戻し→研ぎなおし(作業時間30分)
で完成したのがこちら↓↓↓↓↓自作フックナイフ小!
刃渡り>6cm位(曲げる前)、元幅>1cm位、柄>パラコード巻き
Frost Mora 162は完全に?マークの形状で刃はストレート、そして諸刃で小刃付き。これは非常に使い辛く感じたので、片刃フラットスカンジ・シングルベベルで作ってみた。刃の形状も?マーク半分くらい。
このフックナイフ小を使って削りだしたのがこれ
↓↓↓↓↓
後はペーパーかけて、オイル塗りこんで仕上げ。
材はネズの木。これ2杯でコーヒー1杯分の豆がすくえる。
自作フックナイフは結構使い勝手が良く、多分これでスプーン類すべて問題なく削れるだろう。ククサ(フィンランドの伝統木製カップ)やボールはモラの方でカバーできるから、この2本+YPプーッコのコンビでブッシュクラフト・カービングはカバーできそうだ。
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