Monday, January 31, 2011

バックパック用ミニ・ロケットストーブ

作り始めたロケットストーブ、週末に燃焼実験出来るところまでいったので、実験してみた。

結果としては、多分使えるでしょう・・・ただ、ロケットになっているかどうかはビミョ~~。

途中経過の写真は撮り忘れたので、実験前の写真だけ。

パック状態。上部煙突部と、焚き口は畳込めるようにしてみた。

焚き口の薪を乗せる棚+空気取り入れ口。針金で足を作り固定できる。

インナーとアウターの隙間には断熱材のセラミックウール。

使用時の形状。

焚き口

で、これが燃焼実験の映像。↓

一応炎は吹き上げているので成功??だとは思うのだけど、これがロケットストーブ効果なのか、ただの煙突効果なのかは不明。でも、ほんの少しの焚き付けでこれだけの火力が出れば使えそう。

とりあえず完成させて、一度お湯を沸かしてみないと良くわからんです。

Friday, January 28, 2011

手持ち無沙汰の解消に・・・

プロンヴァルシプーッコの方は春までオアズケになりそう・・・
せっかくのトラディショナルなウィッタリング向きのブレードなので、トラディショナルなバーチバークハンドルにしようと計画。と、ここまでは良かったのだが、材料箱の中のバーチバークが全然足りない。森から採って来れば良いのだが、真冬ではまともな質のものが採れないので、春まで待つしかないです・・・

で、手持ち無沙汰の解消に、ナイフの手入れ+クッカーを新調&アップグレード。

ナイフナイフの手入れ>
最近良く濡れたりなんだで、柄の油気が所々抜けてきたので思い切って油風呂に漬けてみた。
亜麻仁油を60から70度くらいに暖め、ナイフの柄をドブ漬け。少し経つと、柄から気泡がじわじわと湧き出てきた。やっぱり塗りつけただけじゃ浸透してないのね・・・


クッカーの新調&アップグレード>
前々からロケットストーブ(ロケットクッカー)が気になっていたので、携帯ミニロケットクッカーを作ってみる事に。(ロケットストーブ→ネイチャーストーブの一種です。 )

大きさは今まで使っていたウッドガスストーブと同じにしたい。参考になる情報を求め、あちこち検索したのだが、一番小型の物は2㍑缶を使った物。私が目指すのはその2分の1以下の大きさ・・・

もしかして、ロケットストーブの原理・構造上あまり小さいとロケットにならないのかもしれない・・・

でもまあやってみないことには分からないので、とりあえず作ってみる。

まずは材料>空き缶3個でメインの部分を作る。(写真には2個しか写ってないですが、3個使います)

↑これに
このように穴を開ける↓

どの穴も同じ大きさ、小さい方の缶がぴったりと通る大きさにする。大きすぎると固定しないので注意

次に3個目の缶。3分の1の長さに切り、2cmくらいのスリットを1cm置きに入れる。↓

これで全部品完成!後は組み立て。

缶大の上から缶小を押し込むとこうなる↓

横穴から1/3に切った缶小を差し込む。スリットを切ってあるので、これを起こして内側から固定すれば、組み立完了!↓

 後は薪を入れる棚と、伸縮式焚き付け口、そして断熱材を中の隙間に詰めれば基礎は完成。
ここまでに使った道具はSAKだけ。(しかもマクガイバー見ながらだし)

続きはまた後日。

Thursday, January 27, 2011

My new mini pack - ミニパック更新 (part 3)

OK, let’s see what are packed inside.
First, how everything are fitted in the bag.
では、中身のほうへ。収まり方はこんな感じ。


On top, the saw is strapped. Then paracode is in the pocket, lest are fitted to large compartment. Rain poncho, Knife, water bottle and the brew set.
上部、かぶせ裏には鋸、内ポケットにはパラコードそしてメインコンパートメントへ残りの物>ポンチョ、ナイフ、水筒そして湯沸しセット。


The brew set contains several items. I also pack the tinder bag and Light my fire in here as back up.
湯沸しセット。ここにはバックアップ用の火打ち袋とLightMyFireを入れてある。

The tinder bag: Flint, char cloth, Fatwood, Birch bark.
火打ち袋>火打石、チャークロス、ファットウッド、白樺の樹皮。

Brew set: 1L stainless mug, Hobo wood-gas stove, Light My Fire fire steel, spork, coffee and powder milk.
湯沸しセット>1㍑ステンレスマグ、ウッドガスストーブ、ファイヤースチール、スポークとコーヒー&粉ミルク。


And the last item. This is not packed in the bag, but since this one is the extended part of this pack set, so introducing it as the last item.
It is a 1 sheet of Belgian army shelter half (170x170cm canvas poncho/tarp/shelter). It is little small compare to usual tarp, but big enough to block wind, rain and possibly over night shelter in summer.
最後のアイテムは、ベルギー軍のポップテント。170x170cmのキャンバス地の物で、シェルター、ポンチョ、タープとして使うことが出来る。通常のタープよりも小さめだが、風雨から身を守るには十分な大きさ。夏ならこれで野営もOK!なはず・・・


So, this is my mini pack setting I carry for short trip. The updated part from the previous set is the Bag, saw and shelter half. Of cause, I do not carry all these items all the time that leave behind the items, which are not needed as par trip.
Also would like to note, that the shelter half is the latest addition to mini pack and have not used it yet in action, so that, I am looking forward to test sometime.

これでミニパック紹介のエントリーは終了します。このセットは気軽に数時間から1日のショート・トリップ用に組んだ物ですが、常にすべてを持ち歩いているわけではない。毎度毎度の予定に応じて、内容を足し引きして持ち出すのが目的。使わない物を持っていっても意味無いしね!

Tuesday, January 25, 2011

My new mini pack - ミニパック更新 (part 2)


So, lets see the contents in detail.
First from outer, the different configuration this bag can take.

ミニパックの中身を紹介、まずは外側から。
ショルダーバッグ、ワンショルダーバックパック、バックパックと3種の掛け方が出来る。


This is most basic, the shoulder bag config.
最も基本なショルダー型

 Then the back pack config.
そしてバックパック型

The one shoulder backpack config.
ワンショルダーバックパック

All of them can be usefull and fonfortable depends on the situation.
  • Shoulder bag >> easy to access inside of the bag, but not very stable.
  • back pack >> Very stable and can load heavy, but difficult to access the contents in the bag.
  • one shoulder backpack >> stable and can access the contents in the bag, but not good carry heavy load.

どれも、それなりに有用性があり、状況に応じて使い分ける事が出来る。
  • ショルダーバッグ >> かばんの中身にアクセスしやすいが、安定が悪く、重い物を運べない。
  • バックパック >> 安定が良く重い物も運べるが、中身へのアクセスが悪い。
  • ワンショルダーバックパック >> 安定性が良く中身にアクセスしやすいが、重い物は運にくい。



Lets see the hanging stuff next.
On the side pocket, I have mini tinder package + Ranger beads. And on the back side pocket, the dump pouch.

次は、ぶら下げている物を紹介。
側面に下がっているのは火打ちセット・ミニとレンジャービーズ。そして裏のポケットに入れているのがダンプポーチ。


Mini tinder package + Ranger beads
火打ちセット・ミニとレンジャービーズ

And dump pouch
そしてダンプポーチ

This Mini tinder package is consist of Fire steel, Flint (in the small pouch) and char cloth (in the metal water proof match case).
この火打ちセット・ミニは火打ち袋を最小限にしたようなもので、火打ち金、火打石(小さい皮袋の中)そしてチャークロス(防水マッチケースの中)から成ります。

And for in the bag, will be continued on next post...
かばんの中身紹介は、次回へ続く・・・

Monday, January 24, 2011

My new mini pack - ミニパック更新

Recently I have renewed my mini pack, so I though it is good time to introduce it in here.

I have been using hip bag for sometime, but was not quite satisfied with it and got broken. Since then, I have been looking for a new bag but then realized that I have this old bag (as I got this one about 20 years ago), which can be used as shoulder bag or backpack.
It is made of wax coated heavy canvas and been taken beat over the year, but still very much in serviceable condition. No way to trash it.


今まで、ヒップバッグをミニパックとして使ってきたのだが、使いにくい上に、ついに壊れてしまった。そこで、何か良いバッグは無いかと探していた折、押入れの奥で埃をかぶっているキャンバス地のバッグを発掘(発掘も発掘、まさに中二病の時に買った物)。
結構くたびれてはいる物の、まだまだ現役で使える状態。これは復活してもらうしかない。


I have added few straps on inside of the rid and out side bottom to accommodate extra pack-ability. 
The image above is the Mini-set. The image below is the Extended-Mini set.

かばんの底と、蓋の内側にストラップを追加して収納力アップ。
写真上がミニパック基本セット。下が、ミニパック・エクステンデットセット


Here are the contents in brief. Still few items missing and I am planning on modifying the bag little more, but basically this set is good to go as it is.

もう少し追加する予定だが、使える状態なので中身を簡単に紹介。



1: Bag /MakiriPuukko/ Fiskars Big Garden Saw /Para-code 10m /Dump pouch / fire steel.
バッグ/マキリPuukko/フィスカルス 園芸鋸(大)/パラコード10m/ダンプポーチ/火打ち金
2: Water bottle 1L /ウォーターボトルL
3: Tinder bag /火打ち袋
4: Rain poncho/アーミーポンチョ。
5: 1L stainless mug – Hobo Wood gas stove – Spork – coffee – skim milk
1㍑ステンレスマグ/ホーボー・ウッドガス・ストーブ/スポーク/ 粗引きコーヒー/粉ミルク


I will go through in more detail on other entry later.

詳細は別の投稿で後ほど。

Friday, January 21, 2011

Puronvarsi Puukko – プロンヴァルシプーッコ

<<<<<ENG>>>>>
In short….
I have purchased a puukko blade at knife show. The maker of the blade is Puronvarsi from Finland and I am amazed with this blade.
It is very good quality hand forged blade and the price is very reasonable.
I would recommend this blade to anybody and quite sure that you will find it satisfactory or possibly more.
I have posted the video review on YouTube, so scroll down bit more and click play to find out more about this blade.



<<<<<日本語>>>>>
秘密のプーッコのお披露目。
ナイフショーの会場でBrisaより購入。


会場のテーブルの上には気に入ったブレードが無かったので、だめもとでBrisaの人に、『鍛冶打ちのなんか良いの無い???』と聞いてみたら、テーブルの下からそっと出してきたプロンヴァルシのプーッコブレード!!


値段聞く前に財布出してましたww

前々から気になっていたブレードで、今回やっとじかに手にとって見ることが出来た。
手に取った瞬間にその良さが伝わってくる感じ。こういうブレードは見過ごせません。

今回購入したのは削り作業に適したモデル。

スペックは実測で
全長>223mm
刃渡り>90mm
元幅>22mm
重ね>4mm

鋼材は、Brisaのページによると『古いクルップ鋼』とある。このクルップ鋼というものは聞いたことが無いので、ググって見たが、『どうやら装甲に使う鋼材らしい』ということしか解らなかった。

良くわからない鋼材だが、装甲に使う様な物なら悪くは無いだろう。自分で鍛冶に使う材料も、古ヤスリ、古釘などを使っているだけに、『古いクルップ鋼』というのも親近感が持てる。




レビューはビデオにまとめたので、ここではビデオに入れなかった部分を紹介する。
まずはじめに行ったのは顕微鏡での観察。(写真は撮れなかったです)

刃先を確認>鋸刃ではなく、しっかりと線が通ってます。
鋼の表情を確認>星空ではないが、しっかりと鍛えられている様子。

次はブラスロッドテスト。ブラスロッドテストは、焼入れ・焼き戻しの状態を確認するための簡易テスト。真鍮棒に刃先を横から押し付けて、刃先の曲がりを(強さ)を確認する。
結果>良好!刃先がグッと曲がっても、正しくもとの状態に戻る。
欠けるのを覚悟でクリティカルポイントまで押し付け>欠けずに曲がる。包丁などは欠けるくらいの硬さの方が良いが、ブッシュクラフトに使う物は曲がった方が良い。研ぎ減らす量が比較的少なくてすむ。


後はビデオでカバーしているのでどうぞ!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


このプーッコ絶対お勧め!価格VSクオリティーがとても良い、というか、この値段で良いの?と言う感じ(メーカーから直接買うとさらに25%ほど安く手に入る→買ってから気づいた・・・)。ブレードの形状もとても使うやすく、幅広く対応できるようになっている。後はブレードに見合ったハンドルを付け、実際に使ってみるだけだ。

Tuesday, January 18, 2011

雪深い森でコーヒーを飲む企画・・・ 没!

雪深い森でコーヒーを飲む企画・・・
始めに結果を言うと、大失敗の大没!

コーヒーを沸かしに行ったのに、ヤカンを家に忘れてくる始末。突然思いつき、ミニパックを中身を確認もせずに引っつかんで飛び出していったのがまずかった。

それでも、雪深い森の様子は伝わると思うので、企画は没でも記事にする。

道中、自然に剥がれてきている白樺の樹皮を集めながら進む。白樺の樹皮は油を含んでいるのでとてもよく燃える。自然に剥がれてきたものは特に薄いのでLightMyFireのスパークで簡単に火が燃え上がる。
The thinlayer of birch bark is naturaly peeling off. This thing is really good as tinder, for Light My Fire.

枯れた下枝も集める。冬場は立ち木から取れる枯れた下枝くらいしかまともな炊き付けは手に入らない。
the dead dry under branch from standing tree. the only kind of good kindling avialable in deep snow.

収集した物はダンプポーチへ。でも、こんなことをする余裕があるのは、トレール沿いに歩いている時だけ。

目的地へは、トレールを外れて、ひざ上まである雪の中を1km程歩かなければならない。カンジキ無しではたった1kmでも息が上がる。

雪の深いところになると、犬は後ろからついてくるだけ。先に行かないから自分で深い雪の中を漕いでいかなければならない。
Dogs are only folowing my foot step. hope they do go ahead of me, so i do not need to do the the heavy lifting of walking nee deep snow...

一応焚き火は始めたのだが、火をつけてからヤカンが無いことに気づく。お気に入りのククサで飲む予定だったので、ヤカン代わりになる物は何も無い。仕方が無いので、火は雪をかけて処理。帰路に着いた。


深い雪の中を苦労して歩いた末、コーヒー無し。でもやっぱり冬の森は楽しい。何が楽しいのか、自分でも良くわからないのだが、気持ちが晴れる。

次は自作カンジキ(出来たらの話)で歩いてみたい。


Friday, January 14, 2011

今日は日本語記事を書く予定は無かったのだけど・・・

実は昨夜、ショーで購入した秘密のブレードのレポート準備のためにブレードの粗捜していたんですね。

そしたらこれがまた良いのよ、すごいの。

あんな低価格でこんなブレードが手に入るなら・・・と思ったら、最高のナイフを手に入れるために始めた刃物鍛冶趣味、なんか意気消沈・・・・・・・・・・・・・(やめないけどね!)

で、今日は日本語記事を書く予定は無かったのだけど、ちょっと気持ちを発散したくて書いてます。





スンッません、こんなところで発散してしまって。

Helsinki Knife show 2011 - part 2 (英語版)

OK, so here comes the 2nd part of the show report.
The one design, which caught my eyes, was this. From Estonian maker Tõnu Arrak.

It is a puukko, but got “Habaki” and knife has Japanese look. But the sheath is still a puukko, so the blade.

Since I was also planning of making puukko with Habaki for sometime, it was very interesting to see how its gonna look and feel.
It is well made and perfectly fitted and I really liked it. also me being Japanese, Japanese style handle on puukko looks very pleasing as esthetic sense.

But since I am not much of a knife collecter but more of user, felt bit unsettling about this design.
The reason was that the Habaki on this knife is purely a decoration and does not have any function. As a art knife, this is totally OK and I think it is working, but as user…
The function of habaki is to set the blade in sheath yet the blade does not touch the sheath while the knife is set in.
Also because there is a habaki, it will make sharpening little difficult, unless the knife is takedown.

Do not get me wrong by this comment. After all, I really liked this design and would like to congratulate the maker.




The next one is from French maker, Pierre Reverdy.
It is a "blacksmith’s knife" style, and really well forged.
It is impressive forging skill and attention to detail.  I am not that much of Damascus fun, but this, I love it!!



In overall, the show was great and I had fun and also learned a lot. But also there was bit of disappointment as well, “Too much Damascus”. Basically most of the tables are filled with Damascus blades. I know it is a beautiful and interesting pattern and will make knife showy, but there are many other way to make steel / blade showy as well. For that, the last year was much more interesting.

However, I am looking forward and planning on going to the show next year as well.
This report was based on my taste and only showing small part of exhibited knives but hope you enjoyed.

Thursday, January 13, 2011

ヘルシンキナイフショー・その3

百さん、
このレポートをブログで紹介していただき、ありがとうございます。
アクセス統計が急に跳ね上がっていたので、何が起こったのかとちょっとビックリしました。w

ではレポートその3、最終回です。
その1、その2はスゲー!スゲー!テンションで来ましたが、その3はちょっと辛めになります。

プーッコなんだけどプーッコじゃない、そんな作品がありました。
エストニアのトーヌ・アラク(この読み方で良いのかな???)の作品。
全体的には和式なんだけど、しっかりとプーッコ。ハバキをつけて、柄も結構和式(和包丁風の柄)。でもシースやブレードはしっかりとプーッコ。
しっかりとまとまっていてバランスも良く、見た目にはとても良い感じです。ハバキ付けるアイディアは前々から検討していたのでじっくりと見させてもらいました。が、残念なことにこのハバキは、使うためのナイフとしてはマイナスでしかないですね。
理由は>
ハバキがあるのに通常のプーッコ・シースではハバキが機能しない→ハバキが勿体無い、
目釘が抜けるテイクダウン(分解式)にしないと、研げない&意味無い。

私は機能を有するパーツをただの飾りにするのが嫌いなので、特にそう感じるのかもしれませんが・・・ちょっと辛口のコメントを付けさせてもらいました。でもこのデザインは結構好きですね、『和包丁風の柄はプーッコに良く合うな~』と・・・ Tapio Wirkkala のプーッコも和包丁風の柄だよね、デザイン的にすごく落ち着く。やっぱり日本人のせいかな??

次はフランスのメーカー、ピエール・レヴェルディ(Pierre Reverdy)さん。
この方はどうやら彫刻家のようで、ナイフはどれもアート系でとても丁寧に作ってあります。
その中でも鍛冶屋ナイフ(Blacksmith's Knife)はすばらしい完成度。↓
作者自身がテーブルにいなかったので残念ながら話は出来ませんでしたが、多分これ、ダマスカスに単一鋼材はさんでます。鍛接線の出方にまで気を使って作ってあり、すごいです。ダマスカス嫌いの私も、こんなのなら一本欲しいかな・・・



と言う訳で、私の好みでピックアップしたナイフを元に書いてみたこのショーレポート、楽しんでいただけたでしょうか?

全体的には昨年にも増して楽しめるショーだったわけですが、がっかりしたこともあります。
ナイフショーという性質上、どうしても『見た目に美しいナイフ』を展示することになるわけで、それはそれで良いですし、解ることです。ただ、それがどうしても柄とかシースの美しさに集中しすぎてしまう傾向にある。刃に力を入れた作品は軒並みダマスカス。
別にダマスカスがいけないとは言わないし、ダマスカスはそれでまた奥が深い鋼の美しさの一つだと思う。(好みじゃないけどね・・・)
でも特に鍛冶屋の作品は、もう少し色々な方向で鋼の美しさを引き出してもらいたい。わざわざ叩いて作るのだから、ストック&リムーバルには出来ないことをやって欲しい。

ラブレスが確立したストック&リムーバル法により、ナイフ作りが身近になり、色々なナイフが作られるようになった。これはとても良いことだと思うし、私もその恩恵にあずかっている。が、その反面、ストック&リムーバルは鋼の美しさをナイフから奪い始めているようにも思う。(←まずいこと言っちゃったかな・・・ww)これが進むと、鍛造もストック&リムーバルも最終的には形が違うだけの同じナイフばかりになってしまいそうだ。

ナイフは道具である。使えなければ、切れなければ意味が無い。しかしただの道具以上に持つことの楽しみがナイフにはある。着せ替えナイフでは楽しみが半減してしまう気がする。

なんだか『閉め』がネガティブになってしまいましたが、ショーはすごく良かったと本心から思います。どの出品者さんの作品もとてもすばらしい物で、勉強になりましたし、感心しました。
ぜひ来年のショーも見に行きたいですね、今から楽しみです。

Wednesday, January 12, 2011

Helsinki Knife show 2011 (英語版)

英語圏からのリクエストと検索が結構多かったので、日本語版のショーレポートをちょっとお休みし、英語版です。結構長くなりそうなので分けてアップします。

So I was making show report in Japanese, but thought that could do it in ENG as well.


The Helsinki Knife show was held in Helsinki 8th of Jan 2011. This was the 2nd show and as last year, it was very good show to see so many excellent works and to meet the makers.

Here are the Jakob and Simon Nylund's work.
As what they do best, the fittings of all of them knives are flawless.

Jakob Nylund

Simon Nylund

And here are the 1st folder they have made. It was simple yet has lots of nice details and ideas.


It is not that good photo, but the puukko folder from Pekka Tuominen.


Then here comes my favorite maker from this show, Mike Blue.
The photo can’t tell enough how beautiful his steel and blades are. Just by quick look, it shows that the steel used was different than any other. On top of that, his hand has forged the steel to beautiful blade with expression.

I love the knives with beautyful blade, which is rare to see.


This was from the table of Estonian knife comunity. I liked alot, what has done to the MORA blade, showing on photo.
do not see the work done using Mora blade in show, so this was very refreshing.


Viking style war knives. blade on these are also nicely done.

At this show, One thing I wanted to look at closer was saami puukko. especially the work from Laers-Erik Maesja.
I have seen his work at show last year as well, but have not paied enough attention.
Incredible skill was put in to this traditional carving.
 

Other interesting saami puukko was from Jano Knives.
the triple puukko and total length of about 2cm puukko.

There are much more I would like to comment, but it is getting long, so, will post the lest of it later.

Meanwhile, I have put together photos and videos and uploaded to youtube. You could also taste the show.




Tuesday, January 11, 2011

ヘルシンキナイフショー・その2

面白かったといえばこれ、ケルト・バイキング系のウォーダガー。


なんとなく日本の短刀か懐刀に似ています。ちなみに、真鍮の飾りの付いた鞘は、同じ形式の物が、古い儀礼用プーッコにも使われてます。

そして、伝統的なプーッコといえば、サーミプーッコ。中でもこの作者、Lares-Erik Maesja さんの作品は有名で、毎回とても感心させられます。
 柄と鞘にトナカイの角を使って、彫刻等一本で装飾を施す技術はすごいです。同じやり方で、根付を作ったことがありますが、シンプルな模様で仕上げるだけで12時間ほどかかったのを覚えてます。いったいこのナイフは何日かかったのでしょうね!

同じサーミプーッコで人目を引いていたのはJano Knivesの作品。

写真中の一番小さいのはペンダントトップで、鞘込み2cmくらいの大きさ。
これでもつくりは大きい物とまったく同じ。もちろんちゃんと切れる刃が付いてます。
この中で最も注目されてたのが三本組みプーッコ
これはね、美しかった。
なんかこう、サーミのシャーマンが腰に下げていそうな感じの美しさ。

個人的にはアート系のナイフはあまり好きではない。でもね、こういう実用性をを損なわずに飾りをつけ、実用-鑑賞にたえるナイフは好き。
トナカイの柄も、手に握るとしっとりと吸い付く感じで、とても良いし。そのうち手に入れたい一本かな。もちろん使うこと前提で・・